
ギャンブル依存症
ほとんどの人にとってギャンブルは楽しいものであり、他の娯楽と変わりありません。しかし、ごく一部の人は「ギャンブルをやめられない」という状態に陥ってしまうことがあります。このような状態をギャンブル依存症、または問題あるギャンブルと呼んでいます。
ギャンブル依存症は、生活に明らかな悪影響があるにも関わらず、ギャンブルを繰り返してしまう状態のことです。ギャンブル依存症になると
- 借金を重ねる
- ギャンブルのために財産を売却する
- 仕事に対する責任を怠る
- 対人関係が悪化する
- 自己管理を怠るために健康が悪化する
といったことが目立つようになります。
ギャンブル依存症の原因は様々ですが、思春期にギャンブルに触れた経験や、アルコールや薬物の乱用歴がある人はギャンブル依存症になりやすいとされています。また女性よりも男性の方がギャンブル依存症になりやすいと言われています。
友人や家族などの身近な人がギャンブル依存症に苦しんでいる場合、手を差し伸べるのは難しいかもしれませんが、助ける手段はあります。本人が問題意識を持つことが大切であり、まずは率直な対話の機会を設けることが重要です。
介入時の簡易チェックリスト
- 邪魔の入らない落ち着いた環境で話をする
- 責めるような言葉遣いは避ける
- 問題そのものではなく、解決策に焦点を当てる
- 相手の話に真摯に耳を傾ける姿勢を忘れない
- 辛抱強く寛容な姿勢で接する
もしあなたご自身がギャンブル依存症に苦しみ、支援を求めている場合、孤独を感じることがあるかもしれませんが、ご安心ください。あなたは一人ではありません。助けを求めるのに遅すぎることはありません。
最初に、お住まいの地域の医療機関で依存症克服のための相談や治療が提供されているか確認してみることをお勧めします。日本にお住いの場合は、GamAnon JPなどの支援機関を通じて利用できるサービスの案内も受けられるかもしれません。
GamCareでは24時間体制のチャットサポートと、アドバイザーが在籍するオンラインフォーラムを提供しています。
国際的に運営されている自助団体で、AA (アルコホーリクス・アノニマス) と同じ12ステップの支援プログラムを採用しています。地域によってはミーティングが開催されていることもあるので、ご自身の地域での活動を確認してみることも一つの方法です。
ギャンブル依存症の兆候に気付いた場合、支援を求める方法について詳しくは「ギャンブルと家族」のページをご覧ください。