
責任あるギャンブルとは?
ギャンブルとは、必然的にお金がかかる娯楽の一種です。コンサートやスポーツ観戦などにもお金がかかることを考えると、ギャンブルは他のエンターテイメントとあまり違いがないように感じるかもしれません。しかし、ギャンブル行為に対する恥の意識や、ギャンブルが及ぼしうる悪影響が取り沙汰され、ギャンブルを楽しむ人にはしばしば汚名が着せられます。実際には、大多数の人はギャンブルによる悪影響を被ることはありません。
責任あるギャンブルとは、プレイヤーにとってギャンブルをより安全なものにするため、業界が実施する取り組みを指します。そのため、「より安全なギャンブル」と呼ばれることもあります。具体的な手法はプロバイダによって異なりますが、問題行動の発生を未然に防ぐ安全な環境を提供するアプローチが一般的です。
IROEAでは、責任を持ってギャンブルを楽しんでいただくために、次のことを推奨しています。
1無理のない範囲でプレイする
2ギャンブル規制ツールを提供しているサイトのみを利用する
3ギャンブルをする目的を定期的に見直す
4アルコールなどの影響を受けていない明晰な状態でプレイする
5ギャンブルが人間関係などに悪影響を及ぼすようなら、専門家に相談する
事前に予算を設定し、必ずその予算の範囲内でプレイしましょう。ギャンブルにいくらお金を使っているか、そしていくら使うつもりなのかを常に意識し、予算に達したらその時点でやめることが重要です。予算を定めたら、その予算分を全て失ってしまうことを想像してみてください。それだけの余裕がある場合にのみ、プレイするようにしましょう。
オンラインゲーミングサイトには通常、プレイ時間や利用金額を規制するためのツールが備わっています。時間制限を設定すると、一定時間経過後に自動的にサイトからログアウトされます。入金制限やロス制限を活用すると、入金できる金額や頻度をコントロールしたり、一定期間内の損失額を設定したりすることができるようになります。
ギャンブル規制ツールはサイトによって名称や内容が異なることがあり、責任あるギャンブルに対する認識にも差があります。プレイするサイトを選ぶ際には必ず規制ツールの有無を確認し、規制ツールを提供していないサイトの利用は控えましょう。
また、お住まいの地域のギャンブル関連の法律をしっかり確認するのも重要です。正規のオンラインギャンブルサイトには、必ずライセンス番号と、ライセンス認可団体の情報が記載されています。これらの情報を確認し、適切に認定されたサイトでプレイすることも、責任あるギャンブルの一部です。
あなたがギャンブルをする目的は何ですか?「ゲームを楽しむため」などの娯楽目的以外の理由でギャンブルを行っている場合、やめることを検討すべきでしょう。ギャンブルは、決して収入の手段として信頼できるものではありません。
責任を持ってギャンブルを楽しむには、自身の言動をコントロールできる明晰な状態であることが重要です。飲酒した後や、イライラやストレスがたまっている状態でのギャンブルは控えましょう。
ギャンブルが娯楽の域を超えて、人間関係に悪影響を及ぼすようになった(例えば①ギャンブルのことを周囲の人に秘密にする、②周囲から行動の変化について指摘を受ける、などもその一部です)ことに気づいたら、ギャンブルを自分でコントロールできていない証拠です。早急に専門家にご相談下さい。まずは、身近な人と正直にギャンブルの問題について話し合うことが大切です。そして、必要であればGamCareのような専門機関に相談することも検討しましょう。 GamCareは世界中に設けられたヘルプラインを通じて、様々なギャンブル関連の問題に対するサポートを提供しています。
多くの人は問題なく健全にギャンブルを楽しむことが可能です。しかし、人によってはギャンブルが悪影響を及ぼす場合もあるのが事実です。どのような悪影響があるかも人によって異なります。最も一般的なものは金銭的な損失ですが、それがきっかけとなり人間関係やメンタルヘルスにも悪影響が及ぶ場合があります。
ギャンブル依存症はしばしば「個人の問題」として扱われ、患者は社会的に孤立しがちです。しかし、決して一人ではないことを忘れないでください。自分や身近な人ががギャンブル依存症に苦しんでいるようであれば、ただちに相談することが重要です。